
昔から日本人は、梅の開花ともに春の訪れを感じてきました。梅の実が熟する頃に降る雨を梅雨と呼んで季節感を表しました。
また、古くから梅の花の気品のある色と香りを鑑賞する習慣があり、万葉集でも梅の花を題材とした歌が読まれています。
日本では梅は心安らぐものとして長く愛されている植物です。梅から抽出した梅果実エキスは、透明感とハリのある健やかな肌へと導いてくれる、今では日本女性の肌をも整え、心身を豊かに保つための手助けになっています。
例えば、日焼けを早く解消したいときや、加齢や紫外線等でシミ、シワが気になってきたという場合に、梅干し化粧水や梅干しの種の化粧水を使用すると良いでしょう。
梅干しに含まれているクエン酸やミネラルがあなたの皮膚の血行を改善し、新陳代謝を高めて肌のトラブルを解消し、老化を防いでくれます。
梅干し化粧水と梅干しの種の化粧水には、日本酒を使用しますが、日本酒にも肌をつるつるにする効果があると言われています。
今回は、食べて良し、飲んで良し、そしてつけて良しの梅干し化粧水と梅干しの種化粧水を皆さんにご紹介いたします。
<梅干し化粧水は>
(用意する材料)
作り方はいたって簡単なものです。
まずは5~6個の梅干しをご用意ください。
梅干しは、ご自身のホームメイドの梅干しがおすすめですが市販の梅干しを使用の際には合成着色料を使用使用していないものがのぞましいと言われています。
ご自宅で栽培された梅がベストになります。
日本酒またはホワイトリカーを200mlと塩抜きのための温水を用意します。
(作り方)
梅干しを生温かい温水に2~3日つけて塩抜きをします。
塩抜きした梅をざるに上げて水をしっかりときって、広口の瓶に入れます。そして広口ビンに、日本酒またホワイトリカーを注ぐ。
広口ビンにふたをして、冷暗所に1週間置く。
梅干しを取り出し、液をガーゼ等でこす。
密閉型の容器に入れて冷蔵庫で保存します。
入浴の後に、清潔になった肌に丁重にマッサ―ジをするように使用しましょう。
(梅干し化粧水)
梅干し化粧水を使用していると、肌がしだいにすべすべしてくるのが実感できるでしょう。
肌のシミやシワの改善や乾燥肌のトラブルにも大変役立ちます。
特に、ガサガサになった肌の改善には効果があると言われています。
化粧水として使用するには、梅干しの塩抜きをおすすめします。塩抜きをした方が肌への刺激がより少なくなります。
肌の弱い人だけでなく、普通肌の方も塩抜きは必要です。
また、梅干し化粧水には、日本酒の他にホワイトリカーをも使用可能です。日本酒の場合には、糖やアミノ酸が含まれることから、保湿効果を期待できますし、ホワイトリカーの場合には、サッパリとしたくせのない化粧水ができます!
ホワイトリカーは、夏場の化粧水としてサッパリ感を期待できます。
ただ日本酒やホワイトリカー自体、肌に合わない方もごく稀にいらっしゃるようですので、ご使用の際には腕の内側などの皮膚に梅干し化粧水を塗って炎症がでないことを確認してから安全性にも大切ですのでくれぐれもお忘れなく!
<梅干しの種で作る化粧水>
作り方は簡単なもので、食べ終わった後の梅干しの種をしっかり洗って水気を切っておきます。その種を日本酒に漬け込んで1週間後に化粧水として使用できます。
ところで、梅の種は大丈夫でしょうか?と心配されてされていませんか。
皆さん、ご存じでしょうか?
昔から梅の種には、毒があるとされています。
「梅は食うとも核(さね)食うな、中に天神寝てござる」というようないましめの言葉もあるほどです。
この毒というのは、青梅の仁(核の中身)にわずかですが含まれている青酸のことです。
青酸と言っても、アミグダリンという青酸配糖体(青酸を持つ物質)のことで、これが酵素(化学変化を促進する物質)の作用で分解すると青酸が生じるので、このことから青酸が含まれていると言われています。
未熟な青梅は核が柔らかいので砕けやすく、青梅をガリガリかじると、核が砕けそのために発生した青酸のせいでお腹が痛くなります。
この青酸は最初は果肉の中にあって、実を害虫から守り、実が完成したら今度は種に移って、種を守る働きをしています。
本当に巧妙な自然のメカニズムには、驚かされるばかりです。
ですから、梅が完熟してしまいと自然に消滅してしまうので、完熟した梅の実ならば生で食べても大丈夫です。
また、梅干しにすれば種の毒も消えてしまいます。「梅は食うとも核食うな…」ということわざは間違って、梅の種の毒に当たらないように梅に当たらないように、梅にゆかりの深い天神様の力なのかもしれません?