
和洋食を問わず唐辛子は、世界中の料理に利用されたことからも、決して欠かすことの出来ない調味料や食材となっています。
今回は、皆さんと一緒に世界中に広まり愛されている唐辛子の世界をのぞいてみることにしましょう。
唐辛子は、ナス科の野菜で中南米が原産です。
メキシコでの歴史は、紀元前6000年にさかのぼるほど古く、世界中に広まったのは15世紀以降と言われます。
そして、唐辛子は3000以上の種類があり、世界中でさまざまな料理に利用されています。
例えば、メキシコのタコスに、エビチリソースに、麻婆豆腐にイタリアンなどさまざまで、特に、暑い時期には、活力源として皆さんも唐辛子のお世話になっていることでしょう!
<唐辛子の辛味成分は?>
唐辛子の辛味成分は、カプサイシンと言われ、アルカロイドのうち、カプサイシノイドと呼ばれる有機化合物の一つです。
このカプサイシンは、気体になりにくく、たとえ細かく刻んでも辛さが減ることもありません。
加熱しても壊れることなく、調理後にも辛味は持続または、水にはほとんど溶け出すこともなく、唐辛子を油やお酒、お酢に漬け込むとカプサイシンと辛味成分が溶け出してくると言われます。
皆さんがご家庭でよく利用される鷹の爪は、1本あたり(約1g)に約1mgのカプサイシンが含まれています。
さて、唐辛子を食べるとどうなりますか?
あのカプサイシンが舌の感覚神経を刺激して口の中が燃えるような辛味を感じますよね。
ちょっと食べ過ぎた時や感受性の強い方は辛味
以上の痛みを感じて、その後は味を感じにくくなった経験はありませんか?
<唐辛子は身体にどんな影響を及ぼすの?>
中国の10地域の49万人に対して、週1回以上唐辛子を食べている人ほど、心筋梗塞、虚血性心疾患呼吸器疾患など生活習慣病の罹患リスクが低下傾向にあることが分かりました。
それでは唐辛子の何が身体にいいのでしょうか?
カプサイシンという辛味成分を食べると、舌の感覚神経を刺激して脳神経に辛いと認識させます。すると、この辛さ刺激で全身発汗作用など
すると、この辛さ刺激で全身発汗作用など体内の毒素を排出する作用が働きます。
また、辛さの刺激は体温を上げエネルギー代謝を促進し血行促進することから冷え性やダイエット効果や胃を適度に刺激して胃液の分泌が活発化し食欲増進その他に美肌効果や疲労回復などなど健康維持にはかなりの効果を期待出来ます。
しかし、これはカプサイシンの摂取適量であって、過剰摂取した場合には、私たちの身体にどんな影響があるのか考えてみましょう。
<カプサイシンを過剰摂取すると>
唐辛子を食べ過ぎてしまった経験はどなたもあると思います。
まず最初の自覚症状として舌を含め、口全体が焼けるような痛さになります。あまりの痛さに他の味の区別がつかなくなる味覚障害がおきます。
これは、カプサイシンが舌の感覚神経を刺激して痛みを感じるのですが、特に、感受性の強い方は、少量でも痛み感じしまうので、個人差は大きいようです。
次に、カプサイシンが食道から胃腸に入ると粘膜が傷つきやすく、その結果、胃腸が荒れたり時に潰瘍化する場合もあります。体内に吸収されたカプサイシンは、脳に運ばれると、内蔵感覚神経に作用して副腎のアドレナリンの分泌が活発化して強心作用が促進します。
このアドレナリンが仮に過剰分泌すると、大脳辺縁系のこのアドレナリンが仮に過剰分泌すると、大脳扁桃体や海馬自体が傷つき、精神疾患のパニック障害、うつ、睡眠障害を起こす恐れがあると考えられています。
ところで、カプサイシンの限界最大摂取量を考えてみることにしましょう。
唐辛子の消費量の多いインドやメキシコでは、大人の1回当たり総カプサイシンの摂取量を最大5mg/kgbwと推定されました。
この範囲内であれば、体内に悪影響はないという数値ですが、推定最大摂取量ということからもカプサイシンの感受性の強い方には、望ましくない数値と考えるべきです。
また、カプサイシンの毒性を考えると、長期的に多く摂取し続けた場合に大腸がんの発症リスクが高くなると、考えられています。
ヨーロッパの国の中には、キムチは輸入しないと決め、カプサイシンの毒性成分に神経質の国もあるようです。
実際、カプサイシンには致死量があります。
体重1kg当たり60~75mgに相当するカプサイシンを摂取した場合に、死に至る可能性があるようです。
体重が60キロの場合、60kg×60~75mg=3600~4500mgのカプサイシンを1回に摂取すると、命に危険性があることになります。
しかし、唐辛子1g当たりにカプサイシンは、約3mgの含有となりますから、最低でも1回に1kgの唐辛子を食べなければ致死量にならないわけであまり考える必要はありません。
まとめ
いかがでしょうか。
唐辛子は、過剰摂取しなければカプサイシンは、身体全体に良いことが分かりました。その証拠にカプサイシンは舌の感覚を刺激して脳神経に辛いと感じさせると、全身発汗作用で血行促進されて体内の毒素を殺菌、排出する生理作用があります。また、カプサイシンには、抗炎症作用が最大の効能と言えます。