
メキシコと言えばサボテンにテキーラそしてタコスのイメージがありますが…
もうひとつ忘れていただきたくないものがあります。
それはマリアッチ音楽です。
マリアッチは、メキシコを代表する音楽として、世界中の人々に親しまれています。
マリアッチというバンドの形態でとても興味深いのは、ひとつにはその音楽編成にあります。
通常、バイオリン、トランペット、ギター、ギタロン、ビウエラ、アルパの編成で、8名から12名程で構成されています。
今回は、まずはマリアッチの発祥から大好きなマリアッチをご紹介いたします。
「マリアッチの発祥から」
メキシコは広大な国土を持つ国なので、各地にそれぞれ特色を持った民族音楽や舞踊が発達したわけですが、なかでも、メキシコ中央部ハリスコ州が、マリアッチの発祥の地…
そして現在も最も盛んにマリアッチが活躍している所と言われています。
以前、ハリスコ州のコラークという町を訪ねてみました。
この町はマリアッチ発祥の地として有名で、そこのパーティーでマリアッチの原型を聴くことが出来たような…?
よくマリアッチの発祥について言われているのは、メキシコがフランスの統治下にあった頃、グァダラハラでフランス人将校の結婚式があり、そこで急遽、楽団が集められて、丁度今のマリアッチのような楽器編成で、そこでの演奏がよかったので、以後この編成で演奏されることになったそうです。
フランス語で結婚式はマリアージュというのが、それがスペイン語風にマリアッチとなったようです。
「マリアッチ・バルカス・デ・テカリトラン」
マリアッチが奏でる音楽を聴くときに、世界中どこに行ってもメキシコを思い出すことでしょう。
それだけ人々の心にしみこんだマリアッチは、他の音楽にはない独自の響きを持っているからでしょう。
世界中にある数多くのマリアッチ楽団の中でも、マリアッチ・バルカス・デ・テカリトランはおすすめします。
長い年月ずっとマリアッチ界をリードし、現在も最高のメンバーで、素晴らしい演奏と歌をきかせてくれるからです。
この楽団の特徴は、6名いるバイオリン・セレクションで、息がばっちりと合った演奏と6名全員の素晴らしい歌声を披露してくれることでしょう。
メンバーの中には、グループ在籍40年以上というベテランの今でも味のある歌声をきかせてくれる中で、若手とベテランのバランスの良さが、迫力ある演奏を聴かせてくれるもうひとつの特徴と言えましょう。
結成以来必ず在るアルパの音色も、マリアッチのサウンドに華を添えています。
このアルパは、パラグアイやメキシコのベラクルスで使われているものと違って、アルパ・ハリシエンセと呼ばれて、マリアッチ音楽に使用される独特のものです。
まあ!理屈は、ともかく、マリアッチ音楽は聴いて楽しくなり、パワーが出てくる音楽ですね。
その中にメキシコの香りとメキシコ民族の歴史、メキシコ人彼らの持つ文化の偉大さを、少しでも感じていただければうれしいです。

「陽気なマリアッチの中に陽気なダンス」
マリアッチの発祥の地(正確にはコラーク)グァダラハラで、このマリアッチ楽団の演奏に合わせて踊るハリスコの舞踊は、メキシコ舞踊の象徴のひとつとしても知られています。
女性は、チーナ・ポブラーナと呼ばれる衣装を身につけて、スカートを大きく
振り、大胆にそして優雅に舞います。男性の方は、チャロという牧童貴族のスーツに金ボタンが装飾された衣装、ブーツや大きなソンブレロを身にまとって威勢よく踊ります。

代表曲のネグラやハラベ・タパティオは、第2の国歌と言われていて、誰でも
そのメロディは聴いたことがあるでしょう。日本のCMにも流れます。
また、ヘビが蛇行して女性を驚かせるというクレブラ、暴れ馬に乗る動きを
見せるカバジードなど、動物が題材になっているものも多いです。
縄投げのチャレアーダも、演出のひとつになっています。

「アルパの美しい音色を聴くならベラクルスへ」
アルパの美しい音色と歌声が響く音楽は、ソン・ハローチョです。港町の
ベラクルスは、スペインやカリブの文化に影響されてか、フラメンコの要素があります。
比較的テンポが早く、小刻みなステップを踏みながら、陽気に踊ります。
男性は上下白に赤のバンダナを首に巻いて、パナマ帽をかぶり、女性は、レース生地の白いドレスに黒い前掛けに赤のバンダナで踊ります。
まとめ
メキシコは音楽舞踊の宝庫と言っていいでしょう。ヨーロッパの色々な要素を取り入れて、さまざまな舞踊が各地で踊り継がれていて見所もたくさん!
ダンサーたちが身にまとう衣装は、色鮮やかで美しい模様や刺繍が施されていて、マリアッチ音楽と合わせて踊りの華やかさをよりいっそう引き立ててくれます。是非楽しんでいただきたい。